vol.219 螺旋、段葺き

 気付けばもう田植えシーズン、間もなく初夏。前回を振り返ると積雪の記事ではないか…。忙しかったのと、精神的にあまり余裕がなかったのとで、ぶんなの日記も無執筆期間の新記録か?

 死に物狂いで仕事はしていました。雪が降るより前の分まで数ヶ月分、振り返りながら改めてボチボチ書いていきます。

 

 御縁を頂き、新たに創建する神社のお屋根を葺くというありがたいお仕事を請けさせて頂いた。寺社仏閣の屋根を葺くのは初めてではないが、今回は少々毛色が異なる。神社としての格式も意識しつつ、愛らしさやあたたかさ、やわらかさや斬新さ…といったものも取り入れていきたい。

 お施主さんとの話し合いの中で、少しずつ全体像をつめていく。ぶんなでお請けする屋根は、本殿、拝殿、手水舎、そして本殿内に収めるお社、の四つ。最もシンボリックな存在になるであろう拝殿はかわいい感じの茅葺き、一方、神様・お社を祀る本殿は少し格式高く渋い感じで杉皮葺き

 手水舎の骨組みはなんと円形。さあ、これを茅葺きにするならどうしたものか。相談の結果、原始的な茅葺きの形である"段葺き"を用いて、なおかつそれを螺旋状、スパイラルに葺いていくこととなった。つまりは"ソフトクリーム式"。

 茅葺きで難しいのは"角(かど)"。角がない円形屋根は簡単なはず。まして螺旋状なら、ずっと同じ作業の繰り返しでグルグル回れば屋根が進んでいくのではないか!これは発明かも!

 ……そんなあまいものでなかったのは言うまでもない。どうやって螺旋をスタートさせるのだ?茅勾配も全く落ち着かない。板張りの下地に茅を固定していく方法にもてこずる。そして、茅葺きは軒周りに手間が掛かるのは周知のことだが、本当に難しいのは"終わらせ方"である。螺旋で葺き進んだ最後、どうやって終わらせよう?

 行き当たりばったりの屋根。茅葺きは何年やってもいつだって難しいが、今回は初挑戦の形だけにドキドキハラハラが絶えない。

 「これ、どうするつもり…?」そう自問自答しつつ、その答えをはぐらかしつつ、淡々と手を動かしながら棟へと迫っていく。

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コメント: 2
  • #1

    Fleming grøfte (水曜日, 29 4月 2026 14:37)

    Pænt og dejlig anderledes

  • #2

    ぶんな (水曜日, 06 5月 2026 10:53)

    Tak skal du have!