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頑張って作ったかまくら、ではなく。雪に埋もれた茅葺き屋根。
今年は全国的に雪が多い。京都とはいえ雪国の美山では冬は仕事がしにくいので、この時期はどうしても、冬でも屋根仕事可能な遠方への出張が多くなる。
ただ、出張った先で雪予報に祟られないとは限らない。また、雨だろうが雪だろうが進めなくてはならない状況というものも、各所で多々ある。
どうせまた降ると思っていても、こまめに除雪しないと根雪になってしまう。雪かきして、屋根仕事して、また雪かきして・・・その繰り返し。こんな現場もたびたびある。自然に抗うのも限界がある、仕方がない。
厳しい寒さや、際限ない酷な降雪を味わってこそ、春を待ち焦がれる心が育つ。これは前職の時に味わった、悟りに近い心理。
季節感のない都会で1年を過ごすより幸せではないか。そうやって自分を慰めつつ、竹ボウキで屋根の雪を払うこの頃。
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