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完成まであと一歩というところで、またしても雨続き。屋根そのものは出来上がっているから雨漏り等の心配はないし、作業も出来るが、やはり雨に濡れながらの仕事はつらい。
屋根の仕上げの刈り込み作業は、通称"散髪"。これにより、葺きっぱなしのままではモッサリとしていた茅葺き屋根を、スッキリとシャープに仕立て上げていく。機能美と造形美を兼ねた作業。刈り込んで、角度がおかしくないかチェックして、時々ハサミを研いで…延々とその繰り返し。
肩や首はじめ、体のあちこちがつらい。しかし、ひと刈りごとにゴールに近付いているのが分かるから、気持ちは清々しい。雨のやみ間に少しでも日がさせば、勇気づけられる。
石段の丸太運びから始まり、何かと大変だったこの現場。だからこそ、最後まで手抜きなしでやり遂げたい。明日も雨予報だが・・・負けていられない。
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