vol.160 寒波

 出張先で降雪にたたられるのはつらい。そもそも冬の美山では仕事が出来ないと思って遠くまで来ているのに、やってきた先で雪景色を見るのは何とも・・・。そういえば昨年の今頃もそんな事態に陥っていたような。

 

 記録的寒波と言われる中、恐る恐る現場へと向かう坂道を走ると、轍のない新雪の中を上がってきたにも関わらず、現場周囲は除雪されていた。

 はて?、いやまさか…。おはようございます、と挨拶を交わしたお施主さん。長靴に雪かきスコップの姿。たまげた…御年90を超えるお施主さんが、真冬日の早朝、家周りの除雪をすでに済ませておられた。あまり無理なさらないで下さい、というところだが、「家の中におっても寒いんや、だったらちっとでも動いた方が。」とのこと。気持ちが違う。たくましい足腰にも納得である。

 

 寒さ、強風、ちらつく雪。それでも現場はなるべく進めたい。厳しい状況の中、チラッとでも太陽の光が雲間からのぞくと、本当に嬉しく、勇気がわく。

 当面、天気予報とにらめっこの日々が続きそう。しかしよく考えてみれば、雪だけではない。梅雨、ゲリラ豪雨、台風、猛暑……。天気が気になるシーズンばかりだ。四季折々、と腹をくくるしかない。

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コメント: 2
  • #1

    辻村龍哉 (木曜日, 26 1月 2023 18:26)

    雪の中お疲れさまでした。
    よい施主さんですね(^o^)
    田舎のお年寄りは暖かいですね。

  • #2

    ぶんな (木曜日, 26 1月 2023 19:46)

    なんと辻村さん(笑)!いつもありがとうございます、お陰さまで順調に葺き上がっています。暖かい皆様に助けられています。